オーストラリア留学

オーストラリアで感じた差別の正体

 

 

「写真撮ってくんない?」

 

 

ノックされ部屋のドアを開けると、そこにいたハウスメイトのマイク(仮名)がそう言ってきました。

 

翌日引っ越すから、最後に皆で写真を撮りたい、と。

 

 

リビングへ向かうとハウスメイトが全員集まっており、

カメラが趣味のフランソワ(フランス人のハウスメイト)に「落とすなよ、落としたら弁償な」と、高価そうなカメラを渡されました。

 

 

 

その頃のハウスメイトは、イギリス、フランス、ドイツ人、大家さんはオーストラリアの方。

レンズを覗くと、仲睦ましく肩を組んで、僕がシャッターを切るのを待っている彼らが映っていました。

 

 

 

写真を撮る側に回るのは慣れていたはず。むしろ毎回、何故か自分から写真を撮る役を買って出てしまうタイプです。俺は映らなくてもいいから、と。ただ……

 

 

 

 

 

(俺はその”皆”で撮る写真に写れないのか)

 

 

 

その時は少し悲しかったです。

何枚か撮りカメラを返すと写真をチェックする彼ら。

どうしていいか分からずただそのまま立っているだけの僕に気付いたフランソワは「Thank you」と言う名の「もう行っていいよ」を僕にくれました。

 

 

 

 

オーストラリアに来てまだ間もない頃でしたが、2週間は経っていました。

2週間も同じ家で暮らしていれば言葉を交わすこともあります。入居した時も笑顔で迎え入れてくれました。

が、やはり、距離感を感じていました

 

 

マイクの退居後も、僕以外でバーベキューをしていたり、遊びに出かけていたり、色々ありました。リビングで顔を合わせる時も、軽い挨拶を交わすくらい。

 

そしてとある日、

2階にある自室から、アイスを食べようと1階へ降りた時、丁度飲みに出かけようとしている彼らがいました。するとイギリス人のジェイ(仮名)が、お前も来るかと誘ってくれたのです。一瞬嬉しく思ったのも束の間。

 

「I wanna see your Asian flush, haha」

 

フランソワがそう言い放つと、クスクスと笑う彼ら。

Asian flush (アジアンフラッシュ)とは、お酒を飲んだときにアジア人の顔が紅くなることです。特にアジア人は赤くなりやすいことからそう呼ばれています。

 

僕は馬鹿にされたと思い、ただ苦笑いを浮かべ、アイスの待っている冷凍庫へ逃げるように向かいました。

 

 

 

 

 

3週間で退居を決めました。

大家さんであるオーストラリアの方だけは、僕に気を使ってたくさん話しかけてくれていましたが、居心地が悪いことには変わりなかったので。

 

すると、

僕が退居する数日前、マイクが住んでいた部屋に新たな中国人のハウスメイトが入居してきました。

僕は心の中で彼に同情の念を抱きました。

何故なら僕は知っていたからです。彼が僕と同じ経験をすることを。

 

 

 

翌日、土曜の朝。少し遅い朝食を取ろうとリビングへ降りていくと、中国人の彼が、ハウスメイトと大家さんに囲まれていました。

 

するとなんとその中国人の彼……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

半端なく打ち解けてました。遊び行く約束すでにしてました

 

 

 

 

 

 

 

差別じゃなかった

 

 

退居の際、大家さんが車で駅まで送ってくれました。

その車中、

 

「Youにもっと会話に入って欲しかったよ。You静かすぎ。皆もっとYouと話したがってたよ。フランソワなんか日本のアニメが大好きでさ」

 

と言われました。

その時、気付きました。距離を作っていたのは自分だった、と。

こっちに来たてで上手くコミュニケーションを取れず、仲良く出来ず、埋まらない距離感を差別が原因かもしれない、アジア人と仲良くしたくないんじゃないかと思い込み、その思い込みから余計に距離を広げていただけ。ようするにアホです。

 

そりゃそうですよ。気が合わない人間とバーベキューもしないし遊びにも行かないし飲みにも行かない。今考えればAsian flushもジョークで言ったんだと分かります。

あんなの笑い飛ばして「じゃあ俺が顔紅くなるの見る?」くらい言えてたら、一緒に飲みに行っていたのかも。

あの時、ショックだったのは僕ではなく、打ち解けようとフランクにジョークを言ったのにも関わらず、まともに受け取られて苦笑いで僕に立ち去られたフランソワの方だったでしょう。

 

写真も、そんなに仲良くない人間を写したくないのは当然です。

全ては僕の社交性の問題。

 

特に日本人は静かだというイメージを持たれています。これは僕の友人が言っていたことです。彼らからするとそこが他のアジア人と日本人の違うところらしいです。ジョークもあまり通じないと思われています。
入居の時点でその雰囲気を僕から感じ取ったのでしょう。分かりますもんね、大体初対面で。僕に対する時だけ何か遠慮したような感じは、それが原因だったのです。

 

 

結論、ただ単に僕が社交的じゃなく、ノリの悪い、彼らにとって絡みにくい人間だっただけだと!それだけですよと!

僕が差別だと思ったモノの正体はただ人種とか関係なく距離があったってだけでしたよと!!

 

 

今考えると悪いことをしたなと思います。僕はただ、向こうきっかけで打ち解けて仲良くなれることを待っていただけでした。その頃は英語もそんなに上手に話せなかったのもありますけど、もっと仲良く出来てればなと後悔していますよ。

 

とは言ってもやっぱ西洋出身の方々はフランクで逆についていけない部分もあります。明るくなろうと思ってなれるものでもないですし。ただフランクな日本人もいるわけで。もうそこは人柄次第ってことになります。

 

 

 

 

ということで僕の場合は差別ではありませんでしたが、ガチの差別もあるにはあるんでしょう。今のところ僕は経験してません。経験したくありません。

歩いてただけで卵投げられたみたいな記事読みましたけど、有り得ないと思います。

普通に、都心から近い安全な地域で暮らしていれば。

 

 

ですので皆さん、特に明るくて誰とでもフランクに接することの出来る最強の人間性をお持ちの方。きっとあなたは上手くやっていけます!

 

 

そうでない方も、大丈夫です(笑)

僕よりシャイな現地の方々もいますし、気の合う人は見つけられます。

明るくなきゃいけないわけではありません。僕でも、色んな友達と出会って、話して、英語力を伸ばせています。ですので、安心して下さいね。

 

 

 

ではでは

 

 

 

 

 

Cya!