だってそれは人によるじゃないですか!!
って、んなこと言ったら何事も人によるだろ、と。そりゃそうですよね。
もちろん今回僕が言いたいのはそういうことではありません。
先日、英語と日本語の言語交換イベントに行ってきました。
主催者に勝手に席を振り分けられ向かった席には、BABY METAL のライブTを着た巨漢でブロンドのオーストラリアの方が座っていました。お気に入りはつい最近脱退を表明したYUI METAL だそうです。今頃ショックで泣いてると思います。
大学で映画について勉強しているらしく、日本の映画やドラマ、役者に関しても凄く詳しい。
梶芽衣子知ってましたからね。あと小津安二郎が好きらしいです。何か嬉しくなりましたよ。
映画に限らず、日本の何かを好きって言ってもらえると本当嬉しいですね。
まあそれはおいといて。
日本語は始めたばかりらしく、ほぼ話せない感じでしたけど、僕が席に着いた瞬間に自己紹介もせずいきなり
「外、雨、始まりましたね」
と話しかけてきました。その日は小雨が降っていて、丁度、雨という言葉を最近知ったらしく使いたかったんですね。彼はいつかペラペラになるでしょう。
二人で映画の話で盛り上がっていると僕と同い年か年下くらいの日本人男性が僕の隣の席に振り分けられました。
ただその方がまあ話さない。話を振っても
「yeah」「really?」「ok」
だけ。
僕はシドニーに来てから、日本人の方と話す機会がほぼなく(避けてたからですけど)
やっぱり日本人ってシャイなのかな、、、と思っていると、席替えの時間。
と言っても主催者が独断で勝手に人を選んで席を交換していくだけですけど。
んで新しい日本の女性の方が来たんですけどその方が
話す!!
英語も凄く上手でした。積極的に自分から質問したり、最近あった出来事を説明したり。
ただ一番凄いなと思ったのは
分かったフリをしなかった
「ああー」みたいな分かってる感じを出して、結局「???」みたいな人が本当に多いらしいですね。これは僕のハウスメイト兼、大家さん(オージー)も言ってました。
「ひとしきり喋った後、意味分かった?と聞くと大抵分かってない。それやられると話す気がなくなるんだよね、分からなかったならその時点で聞いて欲しいよ」と。
その女性の方は分からなかったら聞く、をちゃんと出来てました。僕も見習おうと思いましたよ。凄く大事ですね。
そして帰り際。僕が同席したほぼ喋らなかった日本人男性の方が別の日本人の友達を作ったらしく、めちゃめちゃフランクに日本語で話してました。シャイのシの字も感じられないほど。
シャイというよりプライドが高いだけ
間違えるのが怖い、恥ずかしい、と聞くとシャイな感じがしますが
間違えて英語が出来ないと思われたくない、恥をかきたくない、の方が近いんだと思います。
シャイな人でも気が合う人はいるでしょう。
打ち解けるのに少し時間がかかるだけで、打ち解けてしまえばきっと話せるんだと思います。でもプライドが高く、間違えたことに対して何か思われたくない、馬鹿にされたくない、と常に考えてる人間はいつまでたっても英語で会話は出来ないと思います。
僕もそうでした。語学学校に入りたての頃、クラスメイトはブラジルやコロンビアなど南アメリカ出身の方たちばかりで、皆ベラベラ話すもんだから
(西洋の人はよくしゃべるな、、、)と思って萎縮してましたが、それは逆に言えば
(日本人はまあシャイだから、仕方ないよね)と喋らなくていい逃げ道を作っていただけで。そりゃそうですね、喋らなければ間違えようがないですから。
ただ、段々耳が慣れてきて周りが何を話しているかを聞き取れるようになった頃に気付きました。
彼らの文法は本当にめちゃくちゃだと(人によりますけど)
ただそれでも喋ります。それはお喋りだからというよりは、間違えても気にしないという、無駄なプライドがないからだと気付きました。
そうなってくると自分がものすごく小さい人間に思えてきて、そこから僕も自分から喋りかけたり話せるようになりましたね。間違えなんか気にならなくなりました。
おそらく
シャイだというパブリックイメージを利用して、喋らなくてもいい理由にしているプライドが高いだけの日本人はごまんといると思います。
ただみんな間違えるんです。
みんなと一緒だから安心的な考え方は日本人にありがちな思考回路の一つだと思います。ただそれで話せるようになるんだったらそれはそれでいい考え方だと思います。
皆さん、無駄なプライドは取っ払っていきましょう!
それでは
Cya!